使用済みの竹炭を利用して畑や植木の肥料として土壌改良を行うことは少なくありません。
また、使用済みでなくても竹炭の持つ土壌改良効果を利用して植物を元気に育てるという使用方法をする場合もあります。
そんな竹炭の土壌改良効果についてここでは紹介しています。
竹炭を肥料にしたときの効果
竹炭を肥料として使ったときに得られる効果には
- 透水性・保水性・通気性のUP
- 土壌のpH値の調節
- 有害物質の吸着
- バクテリアの繁殖
- ミネラル肥料
といったものがあります。
透水性・保水性・通気性のUP
主にプランターなどで使用する場合にですが、竹炭には透水性・保水性・通気性を上げる効果が期待できます。
基本的に土壌に撒く竹炭は細かく砕いたものとなりますが、竹炭には水分をため込む性質があります。
そのため、細かく砕いたといっても隙間だらけの竹炭には適度に水を排出し、適度に水分をため込む働きが期待できるのです。
適度に水を排出し、水を保ち、土の通気性を上げる効果が期待できます。
土壌のpH値の調節
竹炭はアルカリ性の性質をもっています。
そのため、酸性に傾いている土壌のpH値を整えてくれる効果が期待できます。
酸性に傾いた土壌(pH7を超える酸性)では、肥料の成分がうまく吸収できなかったり、植物の成長に欠かせない微生物の働きが弱くなってしまいます。
そんな酸性に傾いた土壌を弱酸性にするために竹炭は抜群の効果を発揮してくれるのです。
通常は石灰を撒いて土壌にアルカリ性の性質を持たせ、弱酸性の土壌を作るのですが、竹炭を利用すれば土壌のpHを弱酸性に傾かせるだけではない様々な効果を得ることができるのです。
有害物質の吸着
竹炭は多孔性と呼ばれる表面に無数の孔が空いている性質を持っています。
この孔は、有害物質を吸着する働きを持っており、土壌にある有害物質を吸着して土をきれいにしてくれる効果が期待できます。
バクテリアの繁殖
竹炭には土壌に生息するバクテリアの住処になる効果も期待できます。
これは竹炭に空いている孔がバクテリアの住処になってくれるからです。
この孔は肉眼ではとらえられないほど小さいですが、その数は途方もなく、小指の第一関節くらいの竹炭片で表面積がテニスコート1面分あるとも言われています。
数えきれない孔にバクテリアが住み着くことができるのです。
ミネラル肥料
竹炭には、竹が育つときに土壌から吸い上げる抱負なミネラルが凝縮されています。
そんなミネラルは、水道水に3時間漬けておくだけで水がミネラルウォーターになるほど。
土壌に竹炭を撒くだけで土壌のミネラル分補給ができ、土を豊かにしてくれます。
どんな竹炭を肥料に使うべきか
竹炭を肥料に使用する場合、竹炭を荒く砕いた状態で使用します。
こうすることで土の通気性を上げながら竹炭の効果をしっかりと発揮させることができるからです。
肥料として効果的な竹炭は、肥料用の竹炭としても販売されています。
ただ、肥料として使用する場合には、必ずしも肥料専用として売られているものを使用しないといけないわけではなく、除湿や消臭に使用していたものをリサイクルして使用することも可能です。
肥料にして土壌改善の効果を得るためであれば、どんな竹炭を使用してもOKというわけですね。
ただ、竹炭を洗剤を使って洗ってしまった場合、その竹炭を使用することはお勧めできません。
洗剤で洗った竹炭は洗剤の成分を吸収している恐れがあるので、洗剤成分が土壌に染み出る可能性があるからです。
竹炭に化学成分がしみ込んでいないものを使用するようにしてください。
竹炭肥料は土壌改良に最適!
土の状態や育てる作物や植物によって使用料や使用可能かの条件は異なりますが、竹炭は土壌回復に最適な肥料となっています。
1つで何役もこなしてくれる竹炭は、植物を育てるときの必須アイテムだとも言えますね。
消臭や除湿などで使用して使えなくなった竹炭を土壌に撒いても同じ効果が得られるので、わざわざ新品を買う必要はありません。
必要があれば新品で購入すべきでしょうが、使い古しでもなんら問題はないのです。
竹炭を捨てる際にはぜひ土壌改良に役立ててみてください。