効果・効能

竹炭の除湿効果|使い方や必要な量について解説

竹炭の効果として有名なのが除湿(調湿)効果です。

除湿効果ばかりに目が活きがちですが、実は乾燥している空気に湿気を送るという効果も持っています。

そのため、竹炭は「除湿効果がある」というよりも湿度を調節する「調湿効果がある」と言われています。

竹炭の除湿効果とは

竹炭の持つ調湿効果は、竹炭の表面にある無数の孔(あな)が空気中の湿気を吸着してくれることにあります。

竹炭は多孔質といって、表面に目に見えないほど小さな孔が無数に空いている性質を持っています。

この孔はニオイ物質を吸着して消臭するという効果を担う孔なのですが、実は湿気を吸着するという働きも持っているのです。

湿気の多い時期や湿気の多い場所に竹炭を置いておくだけでじめじめした空気をさわやかなちょうどよい湿度の空気にしてくれるでしょう。

乾燥時には湿度を上げる調湿効果も

竹炭は除湿だけでなく、乾燥した部屋を潤す役割も担ってくれます。

これは、湿度の高いときに竹炭の孔の中に水分を閉じ込め、乾燥しているときに閉じ込めた水分を空気中に発散させるという作用を持っているから。

一般的に販売されている除湿剤は空気中の水分を吸い込んだら離すことをしませんが、竹炭は水分を離すことができるというわけです。

除湿にはどれくらいの竹炭が必要?

調湿の為に必要な竹炭の量は、

1畳あたり約3kg

ほど。

臭いけしの場合には1畳あたり約300gだったので、調湿の為には臭いけしの約10倍の量の竹炭が必要になってしまいます。

となると、部屋の調湿を行うにはかなりの量の竹炭が必要になってしまいますね。

そのため、通常おうちの調湿の為に竹炭を使う場合には床下に竹炭を敷く方法が取られます。

床下に竹炭を敷き詰めることで湿度の調節ができ、夏場も冬場も快適に過ごすことができます。

カビや結露予防も!

竹炭の調湿作用は、おうちのメンテナンスにとても役立ちます。

まず何よりカビの予防ができる事。

湿気を吸い込んでくれるので、床下など、家に発生するカビの予防ができます。

また、冬場の結露予防にもなるので、窓枠やカーテンのカビ対策もできてしまうのです。

さらには床下の湿気をとることでカビの発生だけでなくシロアリの発生まで防げてしまうという活躍ぶり。

竹炭の調湿効果は、住まいの環境を整えるのに欠かせないといっても過言ではないかもしれませんね。

竹炭と備長炭の除湿効果の違い

竹炭と備長炭。

どちらも除湿に使用されることの多い炭です。

しかし、どちらを使用したほうが良いのか迷ってしまいますよね。

そんな除湿におすすめなのはやはり竹炭です。

竹炭には小さな孔が無数に空いていると先に説明しましたが、備長炭にも同じく無数の孔が空いています。

除湿に向いているかどうかを判断するのは、この孔が空いていることによって表面積がどれほど大きくなっているかという点。

竹炭と備長炭の孔の大きさを比べてみると、備長炭の方が大きな孔が開いており、孔の数が少ないです。

ということは竹炭は備長炭よりもたくさん穴が開いており、表面積が大きいということになります。

その差はおよそ3倍~5倍も!

表面積が大きいということはそれだけ湿気を多く吸着できるということになるので、竹炭の方が除湿に向いているということになります。

竹炭か備長炭か迷ったら竹炭を選ぶのがおすすめです。

除湿為に竹炭を置きたい場所

除湿・調湿の為に竹炭を利用したい場所は

  • 玄関・下駄箱
  • トイレ
  • タンス・クローゼット
  • 流しの下

等です。

玄関・下駄箱

玄関は換気のできる場所ですが、下駄箱の中はなかなか換気のできない場所です。

そのため、湿気が溜まり、カビの原因になったり、菌の温床になったりしています。

玄関全体を竹炭で除湿しようとするとある程度の竹炭を用意しなければいけませんが、下駄箱の除湿なら少ない竹炭でも除湿ができます。

臭いの対策にも使えるので、下駄箱に竹炭を使用するのはおすすめです。

トイレ

トイレは狭い空間なので、換気扇を回しっぱなしにすれば湿気や臭いも溜まりません。

ですが、トイレの換気扇をずっと回し続けている方も多くないはず。

そんな時に活用したいのが竹炭です。

トイレのこもった湿気と臭いの両方を撃退してくれる竹炭は、トイレの空気をきれいに保ってくれるのです。

タンス・クローゼット

タンスやクローゼットは湿気の温床です。

湿気が溜まることで起きる問題は衣服につくカビですよね。

カビは湿気の多いところでしか育ちません。

そのため、竹炭の除湿効果を利用することで、衣服に付着するカビを抑えることが期待できます。

湿気の多い梅雨の時期も竹炭で乗り越えることができちゃうんです。

流しの下

水をたくさん使う流しの下部分はとても湿気が溜まりやすい場所です。

そのため、流しの下もカビが発生しやすかったり、調味料などを補完するため、湿気を好む虫たちもたくさん繁殖している場合も。

竹炭で除湿・調湿を行うことでカビや虫の繁殖、活動を抑えることが期待できます。

流しの下の調湿にも竹炭は役立ちます。

除湿に使いたい竹炭インテリアも

竹炭を除湿に使うとなると、隠して置く使い方を思いつくと思います。

しかし、今では竹炭をオシャレなインテリアとして使うことで隠さなくても竹炭の除湿効果を得ることもできてしまいます。

それが、飾り竹炭です。

除湿を行う場所にもよりますが、下駄箱ではなく玄関の除湿に。

流しの下ではなく台所に。

といったように、人目に付く場所の除湿を行いたいときに飾り竹炭はとても重宝します。

飾り竹炭用に専用のものを売っている場合もありますが、クローゼットの中に使うものでも部屋に置いて飾れるようなものがカインズで売っていたりもします。

お洒落な飾り竹炭で部屋の除湿・調湿を行うのもおすすめですよ。

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除湿に使うならお手入れが必要に?

基本的に除湿・調湿に使用する竹炭にお手入れはいりません。

しかし、竹炭が湿気を閉じ込める孔には、臭い成分や有害物質も一緒に入ってしまします。

そのため、臭い成分や有害物質が孔の中で湿気を閉じ込める邪魔をすると除湿や調湿の機能の邪魔をすることも考えられます。

除湿や調湿に使用する場合に、基本的にはお手入れは必要ありませんが、3ヶ月~半年。

もしくは1年に1度程度竹炭を洗って乾燥させるお手入れをしたほうが高いパフォーマンスを持続することができると考えられます。

竹炭のお手入れについては以下の記事を参考にしてください。

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定期的な交換もおすすめ

竹炭の除湿効果は半永久的に続きますが、それでも除湿効果は徐々に弱くなっていきます。

これは、お手入れをしても竹炭の孔に臭い物質や有害物質が溜まっていってしまい、除湿の為の容量が下がっていくからです。

そのため、高いパフォーマンスで除湿効果を維持させるなら、半年~1年程度で竹炭を交換するのがおすすめです。

とはいえ、竹炭の湿度を調節する効果には高いものがありますので、そこまで過剰になる必要はありません。

前と比べて湿度の調整がうまくいってないなと感じるくらいまで竹炭の効果が薄れているのでしたら竹炭を新しいものに交換するのがおすすめです。

竹炭は半永久的に使える除湿剤

竹炭は湿度が高い時には湿気を吸い取り、湿度が低い時には湿気を吐き出すという性質を持っています。

そのため、市販の除湿剤のように容器が満帆になったら交感。

という手間がいらないのが大きなメリットとなっているのです。

ほとんどメンテナンスもいらないのに半永久的に使える除湿剤として使用できるのが竹炭の魅力の一つです。