竹炭には高い殺菌・抗菌作用があるといわれています。
その効果は主に消臭などに役立てられていますが、どうして竹炭にはそんなに高い殺菌・抗菌効果があるのでしょう。
ここでは、竹炭の殺菌・抗菌効果について紹介します。
竹炭の殺菌効果と抗菌効果
竹炭の殺菌・抗菌効果は、竹がもともと持っている殺菌・抗菌作用をそのまま受け継いで炭になっているからだといわれています。
竹の持つ殺菌作用・抗菌作用は、竹に含まれているポリフェノールに由来するもので、このポリフェノールの効果は古来より食品の保存などに使われてきました。
そのため、竹炭がポリフェノールの効果をそのまま受け継いでいるのであれば殺菌・抗菌作用があると断言できるのですが、なかなかそう断言することもできません。
竹炭の抗菌効果については科学的な根拠があるのですが、殺菌作用については確かなエビデンスがなく、少し疑わしい点も存在するからです。
竹炭の抗菌効果
竹炭はアルカリ性の性質を持つため、菌の繁殖を抑制する効果を持っています。
私たちが菌と呼ぶ細菌は弱酸性の性質を好みます。
そのため、アルカリ性の性質のものを嫌い、アルカリ性の性質に触れていると繁殖できないのです。
これが竹炭の抗菌作用です。
※竹炭の抗菌作用は実験で立証されています。
そのため、ポリフェノールが関係しているかどうかは確かなエビデンスはありませんが、竹炭の性質に加えてポリフェノールの効果がプラスされているのであれば、かなり高い抗菌効果が期待できるでしょう。
ですが、竹炭がアルカリ性であるということだけで抗菌をしているのであれば、菌を殺菌する効果とは言えません。
竹炭の殺菌効果
残念ながら竹炭には殺菌作用はないと思っておいた方が良いでしょう。
よく耳にする竹には高い殺菌効果があるという話ですが、これは本当です。
しかし、竹に殺菌効果がみられる場合には、生きた竹をコップにしたり、生きた竹を何かにこすりつけたりした場合。
つまり、生きた竹から出る水分に含まれているポリフェノールの効果を得ることができるためです。
竹炭には竹の水分は含まれていませんので、竹のポリフェノールを利用した殺菌作用はあまり期待できないといえます。
いくつかの竹炭販売店では竹炭に殺菌作用があると紹介していますが、基本的には抗菌しかできないと考えておくのが無難です。
竹のポリフェノールに対しては竹酢の紹介では表立って紹介されていますが、竹炭に関してはほぼ0です。
殺菌目的で竹炭を購入するなら、竹酢の購入か、両方購入することを検討した方がよさそうですね。
竹炭は抗菌効果だけ期待したほうがよさそう
竹炭には殺菌・抗菌効果があると言いますが、実際には抗菌効果だけを期待したほうがよさそうです。
殺菌効果もあるにはあるのかもしれませんが、しっかりしたエビデンスがあるのは抗菌効果だけ。
それも、高い抗菌効果です。
抗菌効果があるなら殺菌も。と思うかもしれませんが抗菌効果と殺菌効果は別物です。
竹炭は、菌を繁殖させないための効果に優れていると覚えておきましょう。